ミツバチの食事(餌)事情
こんにちは。
今回は、ミツバチたちの食事(餌)事情、ということなのですが、突然ですが問題!
Q. ミツバチは一体何を食べて生きているのか?
選択肢1. 砂糖
選択肢2. 花粉
選択肢3. はちみつ
選択肢4. 花の蜜
選択肢.5 ローヤルゼリー
さぁ、一体どれが正解かな?
実は全部正解!その他にも、ごはんとはまた異なりますが、木の樹液や、植物の新芽なども運んで、プロポリスを作ったり、花の蜜以外にもミツバチたちはいろいろなものを巣に持ち帰っているんです。
選択肢1. 砂糖
砂糖って何!?と思われた方、鋭いですね。
これは、日本のような四季(特に冬)の季節がある場所だと、冬の間ミツバチたちのエサとなる花や植物がないため、花の蜜を集めに行くことができません。そのために、はちみつを貯めておいて、養蜂場などではそれを餌としてミツバチに与えます。体温を高く保つために、ミツバチたちはカロリーを使いますので、たくさん消費されてしまいます。
はちみつをたっぷりためておいた場合には、「砂糖」の出番はないのですが、もしはちみつが足りなくなってしまった場合は「砂糖水」をミツバチの餌として与えることもあります。
そして、もちろん、寒い冬には新たなはちみつはできないため、日本でははちみつが取れるシーズンは春~秋までとなります。
というのは、日本などに生活するミツバチさんが該当します。
そのため、砂糖を食事(餌)として食べることはほとんどありません。
一年中、色々な花の蜜などを集めて一生懸命働いています。
選択肢2. 花粉
花粉って食べられるの!?
ビーポーレンといって、日本でも輸入食品店などで見かけることが多くなりました。
花粉には、タンパク質やミネラルが豊富に含まれています。蜂にとっては、おかず的な感じですね。
もちろん、人間にとっても栄養たっぷりで、健康に良いものになっています。
選択肢3. はちみつ
ミツバチも、はちみつを食べます。エネルギーを作り出す糖分が含まれる、人間でいうとごはんやパンなどの主食。
選択肢1でもご紹介した通り、餌がない冬にはちみつは、体温を作り出す貴重な成分となります。
というか、、、はちみつを食べるためにミツバチたちは一生懸命働いているんです。
それを人間がちょっとおすそ分けいただいている、という感じです。
針なしミツバチの集めた花粉も入荷する可能性があります!乞うご期待!!
選択肢4. 花の蜜
花の蜜を集めますが、そのまま食べません。
働きバチは、「蜜のう」と呼ばれる所に花蜜を貯めて巣に帰ります。
その後、巣の中で待っている別の働きバチに口移しで蜜を受け渡します。
このような流れで受け渡しをするときに、ミツバチの体内の酵素により、花の蜜の成分であるしょ糖が果糖とブドウ糖へ変わります。
蜜を受け取ったミツバチは、蜜を貯蔵する小部屋へ運び、花の蜜の水分を蒸発させるために羽ばたきで風を送ります。
初めは、水分が多くてはちみつはサラサラしています。
巣の中の温度は35度前後といわれ、暖かい温度の中ではちみつへが熟成されたり、脱水されて濃縮していきます。
選択肢5. ローヤルゼリー
ローヤルゼリー!女王バチと、女王バチになるこれからの候補のみが食べることを許された、最強のパワーフード。
女王バチは、とにかく毎日卵を産み続けます。多いときは2000個にもなるそう。
ミツバチ(働きバチ)の寿命は、種類にもよりますがおよそ1か月。
毎日多くのミツバチが寿命を終えていくため、毎日卵を産み続けないといけないのです。
ローヤルゼリーを食べる女王バチの寿命は2~3年くらいといわれています。
働きバチと比べてどれだけ長生きなのかがわかりますね。
ローヤルゼリーのサプリメントなども販売されていますね。
ミツバチが食べるものが、ハチミツやプロポリスの材料になっている
私たちが、はちみつを選ぶときに気をつけたいときの一つとして、ミツバチたちが何を食べているのか、餌としているのか、ということがあります。
もしかしたら、蜜源が少なくて砂糖を食べさせられている可能性もあります。
養蜂場の環境がよくない場所にあるかもしれません。
農薬を使っている場所の近くで暮らしているかもしれません。
野菜などを選ぶときに、有機野菜なのか、産地はどこかなど確認される方が多くなっていると思います。
はちみつやプロポリスを選ぶときにも、産地はどこなのか、信頼できる養蜂場のものなのか、なぜ価格差があるのか、など思いをはせていただければ嬉しいなと思います。